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読みながらメモを取る方法

何を書くか、いつ書くか、そして著者の言葉と自分の言葉をどう分けておくか。紙でも、画面でも、耳で聴く本でも。

目次

手短な答え

2つの異なるものを、分けて残しましょう。著者の言葉をページ番号とともに残す引用と、なぜそれが大切なのかを自分の言葉で1〜2文書くメモです。毎ページの要約ではなく、疑問、異論、つながりを書き、各章の終わりに1行を添え、読み終えたらメモを読み返しましょう。

ハイライトだけよりメモが勝る理由

ハイライトは手早く、何かをした気分になれます。でもハイライトが記録するのは、その一節で手が止まったという事実だけ。なぜ止まったのかは残りません。1年前に線を引いた本を開くと、黄色い線は他人が選んだ箇所のように見えます。何が大切だったかはわかっても、そのとき自分が何を考えていたかはわかりません。

メモはその隙間を埋めます。メモを書くには、その一節が自分にとって何を意味するかを決めなければならず、それ自体が小さな理解の行為です。そして、あとで使える跡が残ります。答えるべき疑問、確かめるべき主張、別の本へのつながり。ハイライトはどこを見ればいいかを教えてくれます。メモは、そこで何を見つけたかを教えてくれます。

だからといって、ハイライトをやめる必要はありません。読みながら自由に印をつけ、本当に大切な一節にだけ、自分の言葉を1行添えましょう。

引用とメモは別のもの

引用は著者の言葉を一字一句そのまま写したもので、あとで見つけられるようにページ番号を添えます。メモはあなたの考えです。その一節から何を思ったか、どこに異論があるか、それをどう生かしたいか。2つは一緒にあるべきものですが、同じ種類のものではなく、混ぜるとやっかいなことになります。

2つがひとつの文章に混ざっていると、数か月後には、どの言葉が著者のもので、どれが自分のものか見分けにくくなります。自分の言葉を本の言葉として引用してしまったり、著者が実際に言ったことを覚え違えたりするかもしれません。2つは分けておき、それぞれのメモを、きっかけになった引用にリンクしましょう。

引用

I went to the woods because I wished to live deliberately, to front only the essential facts of life.

Walden · Henry David Thoreaup. 90

あなたのメモ

この deliberately は「ゆっくり」ではなく「意図して」という意味。自分の習慣のうち、この基準に耐えるものはどれだろう? 先月読んだ本の、習慣についての章と比べてみる。

引用には著者の言葉そのものとページ番号を、メモにはあなたの考えを。2つのものを分けて、リンクして。
引用とメモの比較
引用メモ
誰の言葉か著者の言葉を、そのままあなたの言葉
記録するもの本に書かれていたことそれについてあなたが考えたこと
必ず入れるものページ番号や位置対象の引用へのリンク
長さその一節の長さ1〜2文
役立つ場面引用する、その一節をまた探す思い出す、さらに考える

メモに何を書くか

長く役立つメモのほとんどは、次の4種類のどれかです。どの本でも全部そろえる必要はありません。自然に出てくるものを選びましょう。

疑問

なぜ著者はこれを前提にしているのか? もしこれが間違っていたら? 疑問は残せるメモのなかでいちばん役に立ちます。あとで読み返したとき、ただうなずかせるのではなく、もう一度考えるよう促してくれるからです。

異論

何かが間違っていると思ったら、そう書き、その理由も書きましょう。本に異を唱えるのは、その本を真剣に受け止めることです。反論した主張ほど、記憶に残りやすいものです。

つながり

あるアイデアが別の本や会話、自分の仕事を思い出させたら、そのつながりを書き留めましょう。ほかのアイデアと結びついたアイデアは、記憶のなかでもページの上でも見つけやすくなります。

1章につき1行

各章の終わりに、1文だけ書きましょう。何が起きたか、著者が何を主張したかを、友だちに話すように。これが20個たまれば、自分で書いた本全体の要約になります。

ハイライトはこれが大切だったと言う。メモはなぜかを言う。

いつ書くか:その場で、または最後に

書くのによいタイミングは2つあり、役割が違います。その場では、さっと印をつけて数語書けば、新鮮な反応をつかまえられます。読書の終わりに数分書けば、その印が、来年になっても意味のわかるメモに変わります。

書くために手を止めると没入が途切れるなら、特に小説では、印だけつけて読み進めましょう。本を置いたら印をつけた箇所を見返し、今でも大切だと思える2つか3つに1文ずつ添えます。残りはただのハイライトのままでかまいません。

どちらを選ぶにしても、メモは短く。実際に書く短いメモは、先延ばしにし続ける完璧なメモに勝ります。

紙の本、電子書籍、オーディオブックでの方法

紙の本

余白は、いちばん手軽なノートです。一節の横に線を引き、そばに一語か疑問を書く。本に書き込みたくなければ、小さな付箋を貼ってページからのぞかせておきましょう。図書館に返したあとも残したい一節は、ページを撮影し、なぜ残したかを覚えているうちにメモを書きます。

電子書籍

画面ではハイライトが簡単すぎて、何にでも印をつけたくなります。多くの電子書籍リーダーでは、ハイライトにメモを付け、読み終えたらまとめて書き出したり共有したりできます。そうしたら、大切な一節だけに絞り込み、それぞれに自分の言葉を1文添えましょう。

オーディオブック

手がふさがっていることが多いので、軽く済ませましょう。その瞬間にブックマークを付け、音声か文字で1行のメモを添えます。数語あれば、あとでなぜそこで止まったかがわかります。次に机に向かったとき、いちばんよいものをきちんとしたメモにしましょう。

小説とノンフィクション

ノンフィクションでは、論旨についてのメモが役立ちます。著者の主な主張と、それぞれのいちばん強い根拠をつかみ、その横に自分の疑問や反論を書きましょう。読み終えたときにその主張を数文で説明できれば、その本はあなたのものです。

小説には、もっと軽い手つきが合います。登場人物の名前を初登場のときに、心を動かされた一文や、あとで戻りたい場面を書き留めましょう。最後に、筋の下で本当は何についての本だったかを数文で書きます。1年後に思い出したいのは、出来事の順番ではなく、そちらです。

あとでメモを見返す

二度と見ないメモは、記憶の助けではなく日記です。本を読み終えた翌日、メモを開く前に、その本の主なアイデアを3つ記憶から書き出してみましょう。それから引用とメモを読み、何を忘れていたかを確かめます。

1週間後と1か月後、そして1年後にもう一度見返しましょう。毎回、まず思い出し、それから確かめます。これがなぜ効くのかは、読んだ本の内容を忘れない方法で詳しく説明しています。

無料ツール読書進捗計算ツールページ、電子書籍リーダーのパーセント、位置番号から、今どこにいて、あとどれくらいかがわかります。

よくある質問

本に書き込んでもいいですか?

自分の本で、抵抗がなければ、ぜひ。余白はいちばん早く考えられる場所です。抵抗があるなら、付箋やノート、ページの写真にメモを添える方法でも同じように役立ちます。

1冊につきメモはどれくらい取ればいいですか?

思っているよりずっと少なくて大丈夫です。1行ずつ添えた引用がいくつかと、1章につき1文あれば、たいていの本には十分です。本が考えさせ続けるときだけ、もっと書きましょう。

紙とデジタル、どちらがいいですか?

続けられるほうです。紙はよい意味で読むペースを落としてくれ、デジタルのメモは検索や見返しが簡単です。どちらにしても、引用と自分のメモははっきり分けておきましょう。

小説でもメモを取る必要がありますか?

必須ではありませんが、少しあると役立ちます。登場人物、気に入った一文か二文、そしてその本が本当は何についての本だったかの1文があれば、あとで思い出すには十分です。

運転中にオーディオブックのメモを取るには?

運転中に書くのはやめましょう。プレーヤーにあればブックマークやハンズフリーの音声メモを使い、停まってからメモを書き足します。

読み終えたあと、メモはどうすればいいですか?

まず記憶から本を思い出し、それからメモを読みます。1週間後と1か月後にもう一度見返しましょう。読んだ本の内容を忘れない方法に簡単なスケジュールがあります。

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さらに読む

一節も、そのときの考えも残しておく。

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